2015下津令遺跡現地説明会(2)
古墳時代の竪穴住居(SI202)。西壁にかまどを持つ。東半分は後世に削平されている、
貼り床。煙道検出中。須恵器片がないため、SI203より古いらしい。
廃棄土抗(SI201)。廃屋住居が転用された可能性もあるとのこと
高坏坏部、脚部、器台、ミニチュア壺の出土が多く、祭祀遺構の可能性もあるらしい。
ここで、地元の方より、「(調査区外の)土手のこっちの方がようけあるはずじゃがのう。掘らんのかね」「いや~掘りたいところをほれんのですよ」とのやりとりがあり。
炉跡(炉壁が出土した)
メッシュ単位で遺物を取り上げている途中。木炭はこの炉で使われた可能性があるらしい。
ここにも姫島参黒曜石製の石鏃があった。
須恵器は比較的新しい形式のようだ。
炉壁。左に墓出土の土師器皿。さらに左に土師器足鍋、瓦質土器足鍋があるが、毎度おなじみのため省略。
数年前の某説明会では、遺物がほとんど取り上げられ、パネルが立ててあるだけという状態で幻滅したが、今回の説明会は、遺物が出土した状態で説明されたので非常に良かった。今後もこのような説明会を期待したい。(15.10.17)